2007-03-23 ◆3月の鉄鉱石輸出34%アップ:港湾協会 【ニューデリー】新年度予算案においてトン当たり300ルピーの輸出税が課されたにも関わらず、3月の鉄鉱石輸出は34%増加する見通しだ。 インディアン・エクスプレスが3月20日、インド港湾協会(IPA:Indian Ports Association)のデータをもとに報じたところによると、新税発効後の3月1-15日の間の鉄鉱石輸出は634万トンに達し、このまま行けば今月末には1269万トンを記録するものと見られる。今年1月には974万トン、2月には945万トンが輸出されており、3月の予想輸出量は1月と2月の平均輸出量を34%上回る。 インド鉱業連盟(FIMI:Federation of Indian Mineral Industries)は新税の導入で多くの小規模鉱山が閉鎖を強いられ、輸出は50%ほど縮小するとの声明を発表したが、大きな隔たりがある。鉱業界筋は、3月の数字は予算案の発表以前の契約に基づくものと述べており、FIMIのRK Sharma会頭は「港湾レベルの3月の輸出量は、港湾に山積みされた在庫の取り崩しにより膨張しており、新規供給は深刻な影響を受けている」と指摘した。 インドは2006年に鉄鉱石9000万トンを輸出、内7400万トンを中国に輸出した。ちなみに世界の鉄鉱石輸出の40%は中国向けで、25%が欧州、20%が日本に向けられている。 アナリストらは鉄鉱石輸出は引き続き中国の需要に支えらるものと見ている。中国は国内で2億5000万トンの鉄鉱石を生産、3億5000万トンを輸入している。鉄鉱石価格は2004-05年にトン当たり85米ドルのピークに達し、現在は55米ドル前後で取引されている。 インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)のMoosa Raza会頭は、「中国にとってインドからの輸入はブラジルからの輸入に比べ、トン当たり約18米ドル運賃が安くつくため、インドを無視することはできない。加えて鉄鉱石の国際価格は2007年1月にトン当たり10米ドル値上がりした」と語る。 国内鉄鋼業界は20日、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)のSonia Gandhi主席とManmohan Singh首相に対し、今年の鉄鉱石輸出に9000万トンの上限を設け、その後毎年15%づつカットするよう陳情した。