2007-05-21 ◆Tata Steel、可逆圧延機導入準備 【ジャムシェドプル】建設ブームの国内市場に供給する条鋼の生産に追われるTata Steel Ltd(TSL)は、その一方で傘下Tata Bluescopeのカラー・コーティング事業やTinplate Co of India Ltdに供給する高品質な冷間圧延コイルを製造するため可逆圧延機(reversing mill)の導入を準備している。 インディアン・エクスプレスが5月15日報じたところによると、TSLのAnand Sen副社長(鋼板製品担当)はこのほど以上の消息を語った。それによると現在進めている拡張計画は2007年12月までに完了し、同社の鉄鋼生産能力は680万トンに180万トン拡大する。現在の拡張計画は条鋼に照準が合わされているが、次の段階の拡張計画は鋼板に照準が合わされ、2009年までに鉄鋼年産能力はさらに290万トン拡大される。 現在の拡張計画の下では、年産能力150万トンの冷間圧延施設には僅かな改良が施されるに過ぎない。しかし次期拡張計画では、Tata Bluescope向け製品を製造する年産30万トンの可逆圧延機と、Tinplate Co向け製品を製造する年産22万トンの可逆圧延機が導入される。Tata Bluescopeのカラー・コーティング・ラインは間もなく完成する。このため向こう3~6ヶ月間に可逆圧延機を発注し、2009年末までに稼働させる。 現在の年間150万トンの冷間圧延キャパシティーの内、50万トンは自動車向け、40万トンはSteelium(鋼材ブランド名)、20万トンはTata Shaktee(鋼材ブランド名)、40万トンは亜鉛鍍金鋼板やその他様々な冷間圧延製品(輸出品20万トンを含む)に振り向けられている。 製造能力に限界がある中、今会計年度は製品ミックスに調整を加え、売上げ・利益の拡大を図る。自動車セグメントではスキン・パネル(skin panel)を開発、売上げを昨年の2倍に拡大することを目指す。また高張力鋼(high tensile steel)の生産も拡大する。スキン・パネルの認証を受けるには時間がかかるが、既に一部の主要自動車メーカーに納入している。 ちなみに最近、TSLが買収したCorusの1800万トンの製造能力の内1100万トンは鋼板で占められている。