2007-06-15 ◆3Gサービスの外資への開放は蔵入り? 【ニューデリー】Dayanidhi Maran氏が通信情報技術相のポストを退いてまだ1ヶ月も経たないが、電気通信局(DOT:department of telecom)は外国企業にも第3世代(3G)サービス入札に参加する機会を与えると言うMaran氏の計画を蔵入りさせたようだ。 インディアン・エクスプレスが6月13日、消息筋の言として報じたところによると、DOTはA Raja新通信技術相に、「現在2Gサービスを認めていない外国企業に3Gサービスを認めるには、関係法の大幅な修正を必要とする。またそのようなことをすれば、既存のオペレーターが法廷に訴え出る恐れがあり、そうなれば既に遅延している3Gサービスの導入が一層遅れることになる」とアドバイスしたようだ。Raja新通信情報技術相はDOTの同アドバイスを受け入れたとされる。 インド電気通信監督局(TRAI)は既存の通信業者にのみ3Gサービスを認めるよう提案しているため、DOTは新サービス導入のタイミング、新規プレーヤーの参加を認める可否、その条件等に関して先ずTRAIの意見を聴取せねばならない。仮にDeutsche TelecomやNTT Docomoの入札を認めるなら、地元の放送事業者の応札を認めない訳にはいかなくなる。実際、放送事業者は既にTRAIに3Gサービスへの参入を認めるよう意見書を提出したが、TRAIは、既存プレーヤーにのみ参入を認めると言う条件に照らして、同要求を棄却した。 3Gサービス市場を開放すれば、サービス事業者間の相互接続を如何に実現するかが主要な課題になる。既存プレーヤーは相互接続に関する協定を結んでいるが、新規参入を認めれば、改めて協定を結ぶ必要があり、既存プレーヤーは多くの問題に直面せざるを得ない。 相互接続を義務づけるTRAIの権限そのものも問題視されている。同問題は依然審理中だが、既存プレーヤーが新規プレーヤーとの相互接続を認めない可能性は大きい。 Tata Teleservices Ltdは、外国企業に3Gサービスを認めると言う構想に真っ先に反対を表明し、「そのようなことをすればコストが嵩み、既存プレーヤーに不公平になる」と主張した。その後、インド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)も反対を表明、「既存プレーヤーの参入を第一に優先すべきだ」と主張している。