2007-06-29 ◆鉄鋼値下がり? 【コルカタ】ルピーの対米ドル相場上昇に伴う輸入品価格の下降と、国際的な鉄鋼価格の調整に伴い、鉄鋼製品のトン当たり国内価格が500~1000ルピー下降する可能性が予想されている。 ビジネス・スタンダードが6月27日報じたところによれば、鉄鋼業界は値引き幅を拡大するか、表示価格を下方修正するか、検討しており、2、3日中に方針を決定する。もし公示価格の引き下げが決まれば、今年に入って以来初めての値下げになる。鉄鋼業界は今年3月に一旦発表した値上げを撤回したが、これは政府の介入に伴うもの。 業界筋によると、国際価格の軟化(現在は既に安定している)と、低価格な輸入鋼材が国内市場に溢れていることが、値下げを考える2つの理由。熱間圧延コイル(HRC)の輸入価格はトン当たり2万6000ルピー、これに対して国産品価格は3万5000~3万7000ルピー。消息筋によるとルピーの対米ドル相場が強化する中、輸入量が増加している。 国内消費の増加に伴い鋼材輸入量は2005-06年の210万トンから2006-07年の390万トンに拡大した。 Arcelor Mittalは欧州における鋼板価格を第3四半期も現状レベルに維持するとともに、第3四半期の欧州における生産量を第2四半期に比べ3~4%縮小すると発表した。同社の発表によれば、インド市場における在庫水準は最近の輸入増で若干膨脹しており、在庫水準を引き下げる動きが生じる見通しと言う。 一方、英国の鉄鋼専門誌SBB(Steel Business Briefing Ltd)の市場調査報告によると、同社の鉄鋼指数を構成する鉄鋼メーカー中、向こう3ヶ月間に値上がりを予想するものが全体の22%を占めたのに対し、値下がりを予想するものが32%にのぼった。 しかし業界観測筋は現在の価格軟化は一時的なものと見ている。Moody'sによると、鉄鋼メーカーは、強い需要と業界の調整機能により引き続き恩恵を受ける。鉄鋼製品の世界需要は、向こう2年間の全世界のGDP成長見通しから言っても、2007年と2008年を通じて堅調を維持すると言う。