2007-10-03 ◆新石油化学政策発表 【ニューデリー】インド政府は9月28日、今後5年間に石油化学部門に約3万6000クロー(US$89.20億)を投資することになる新国家石油化学政策(NPP:National Policy on Petrochemicals)を発表した。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインとザ・ヒンドゥーが9月29日伝えたところによると、Ram Vilas Paswan鉄鋼化学品肥料相は同政策の発表後、「この政策は石化部門の上流と下流への投資を拡大し、アジアにおけるポリマー需要回復の分け前にあずかることを目指している。生産能力の追加と国際的に競争力ある価格で原料を確保することにより下流製品の加工と生産も目指す」と語った。 同相によれば、3万6000クローの投資によりエチレン生産能力は現在の270万トンから690万トンに拡大する。 新政策の下、合成樹脂と合成繊維の国内需要および国内消費を拡大し、重要産業分野における石油化学製品の使用拡大を促す。ポリマーの国民1人当たり国内消費は現在の4.7kgから12kgに増加する。ちなみに現在の世界平均は25kg。 新政策は近代化と研究開発の促進を通じ国内の下流合成樹脂加工産業の競争力、ポリマー消費量、付加価値を増大させることにも寄与する。 革新的合成樹脂廃棄物管理法、リサイクル、生分解性プラスチックの開発などにより、環境にやさしい石化部門の成長が達成できるものと見られる。 現在、上流企業は海外から高度な先端技術を導入することにより国際市場で競争可能なプラントを建造、稼動させているが、下流部門の合成樹脂加工産業は零細で、多数の中小工場が分散した状態にある。小規模経営の合成樹脂加工工場は現在およそ2万6000社存在する。 産業基盤整備問題に取り組む化学品肥料省の化学品石油化学品部は石油/化学/石油化学投資地域(PCPIR)を4~5カ所設けるよう提案しており、すでにアンドラプラデシュ州、カルナタカ州、グジャラート州がPCPIRを設けるためのプロジェクト報告書を提出している。この他、西ベンガル州、タミールナド州、オリッサ州、マハラシュトラ州も強い関心を表明している。中央政府はPCPIRに1万クロー(US$24.777億)を投資する。 PCPIRのほか、インフラ関連問題に対処するため、同部は関係省庁との協議を促進するメカニズムも立案する。また合成樹脂アプリケーションの開発とリサイクルの分野では、クラスター・アプローチを用い、合成樹脂パークを設けると言う。