2007-10-10 ◆銑鉄急騰で鋳造品輸出業者が苦況に 【コルカタ】西部地区の鋳物輸出業者は銑鉄、取り分け鋳造グレード銑鉄(FGPI:foundry grade pig iron)の急騰と供給逼迫で苦境に陥っている。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月6日報じたところによると、工学品輸出振興委員会(EEPC:Engineering Export Promotion Council)のRakesh Shah会長は5日催された『ポスト外国貿易政策(Post Foreign Trade Policy)』に関する会議の会場で以上の消息を語った。それによると鋳物輸出業者はこれまでIndian Iron and Steel Company Ltd(IISCO)が西ベンガル州Burnpurに設けた工場から銑鉄の供給を受けて来た。しかしSteel Authority of India Ltd(SAIL)に合併されたIISCOはスチール・グレードの製鉄事業に重心をシフト、その結果鋳造グレード銑鉄の深刻な供給不足が生じた。ルピーの対米ドル相場の上昇と運賃の値上がりで既に困難な状況に有った鋳物輸出業者は、銑鉄の高騰で一層の打撃を受けた。 鋳物業界はある種の品質の銑鉄を必要とするが、銑鉄メーカーはトレーダーと共謀し、西ベンガル州に供給不足を生じさせた。銑鉄メーカーはパンジャブ州やウッタルプラデシュ州では、より低い価格で銑鉄を供給しており、海外にまで輸出している。こうした状態が持続するなら年間20万トン以上を輸出している鋳物業者が破産の危機に直面することになる。 鋳物業界は西ベンガル州だけで直接10万人以上を雇用し、別に25万人以上に間接的就業機会を提供している。このため西ベンガル州政府は、同問題に介入、SAIL/IISCOのBurnpur工場の高炉の1つを、これまで通り専らファンドリー・グレード銑鉄の製造に当てさせるべきである。 EEPCの地域会長も務めるCarnation Industries LtdのR.P. Sehgal重役(MD)によると、銑鉄のトン当たり価格は過去6ヶ月間(5-10月)に1万5750ルピーから1万8335ルピーに16.41%、過去1年間には24.72%、それぞれ上昇した。インドは年間約20万トンの鋳物を輸出しているが、原料を民間鉄鋼メーカーからの調達に切り替えた結果、取り分け主要市場の米国において競争力を失っている。 Shah氏によると、西ベンガル州/オリッサ州KalingaにおけるIISCOとTata Steel、オリッサ州のNilachal Ispatを含む全ての銑鉄メーカーが足並みを揃えて値上げを行っている。IISCOは10月1日には、9月のトン当たり1万6485ルピーから1万8335ルピーに、過去10年来最大の値上げを行った。