2008-05-07 ◆インド鉄鋼連盟空中分解の危機に 【ニューデリー】国内産業の鉄鋼消費を促進する狙いから、インドの主要鉄鋼メーカーが7年前に組織したインド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)がメンバーの離脱で空中分解の危機に瀕している。 インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが5月5/6日伝えたところによると、国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)は4日、「ISAの寿命は尽きた」と述べ、ISAからの脱退を宣言した。SAILスポークスマンは「ISAは鉄鋼の使用をプロモーションする本来の役割を務め、鉄鋼関連データをシェアすべきだ。この種の役割は今や鉄鋼開発成長研究所(ISDAG:Institute for Steel Development and Growth)が担っている」と指摘した。ISAはこのところ政府から「需要の拡大に乗じてカルテル行為を行っている」と非難されていた。 JSW SteelのSajjan Jindal副会長兼MDは5日、「ISAは空中分解しつつある」と語った。業界筋は、「ISAは業界が直面する問題を解決する上で代表組織として十分機能して来なかった。ISAはカルテルと見なされており、こうした状況では、組織から遠ざかるに越したことはない」と指摘した。 SAILのSushil Kumar Roongta会長は、インド産業連盟(CII)がこの日主催した『企業の社会責任』に関するセミナーの会場で「我々はカルテルの企てに加わったことはなく、今後も加わることはない」と語った。同氏は「ISAは鉄鋼製造業者の目的に奉仕して来なかった」と述べ、鉄鋼製造業者の問題を手がける別の組織に加わる可能性を示唆した。 Tata Steelは価格問題を巡る意見の相違から2004年にISAを脱退しており、今またSAILが脱退したため、残るメンバーは、民間のJSW Steel、Essar Steel、Ispat Industries、Jindal Steel & Powerと、国営企業Rashtriya Ispat Nigam Ltd1社のみとなった。