2008-05-28 ◆海綿鉄価格既に底値? 【ムンバイ】重要な製鉄原料の1つに数えられる海綿鉄の価格はトン当たり1万8000ルピー(US$421.54)と、過去1ヶ月間に約14%下降した。 ビジネス・スタンダードが5月27日報じたところによると、原料の鉄鉱石の値上げが人為的に抑制された上、買い注文が備蓄目的から実際の需要をベースにしたものに変化したことから、海綿鉄の価格は過去1ヶ月下降線を辿った。 モンスーン・シーズンを前にしてバイヤーが新規注文に慎重になっているものの、海綿鉄価格が現在のレベルから一層下降する可能性は少ないようだ。 地元大手海綿鉄サプライヤーMonnet IspatのAmitabh Mudgal重役(マーケッティング担当GM)によると、鉄鉱石の価格は過去1ヶ月間に10~12%下降したものの、コークス用炭は値上がりの一途を辿っている。良質の海綿鉄1トンを製造するには鉄鉱石と石炭各1.5~2トンを必要とする。現在粉鉱石(iron ore fines)はトン当たり90~100米ドルする。コークス用炭のトン当たり価格は過去3~4ヶ月間に130米ドルから300米ドルに、コークスの価格は2倍の600米ドルに、それぞれ上昇した。海綿鉄業者のマージンは通常13~18%だが、最低限の利幅が10~15%とすれば、専業の海綿鉄製造業者にとって現在の価格は底値で、最早値下げする余地はない。 インドは年間約5000万トンのスチールを製造、約5100万トンを消費している。インドの輸出業者と中国の輸入業者の間のトン当たり鉄鉱石契約価格は昨年11月時点の175~180米ドルから現在の140~145米ドルに下降した。値上がりがスタートした時点で中国バイヤーの買い注文がスローダウンしたことから、輸出業者は在庫を減らすべく値下げしたのが原因。 インドは2006-07年に通年で1628万トンの海綿鉄を製造したが、内526万トンはガス・ベースの海綿鉄工場で、1101万トンは石炭ベースの海綿鉄工場で、それぞれ製造されたと言う。