2008-07-14 ◆自動車販売好調の陰で流通段階の在庫拡大 【ムンバイ】インド自動車業界は先月比較的好調な販売成績を発表したが、末端顧客への販売は低迷しており、ディーラー・レベルの在庫が拡大したに過ぎなかったようだ。 エコノミック・タイムズが7月9日報じたところによると、金利の上昇と国内景気の後退を背景に大部分の自動車メーカーは流通過程の在庫拡大に直面している。 インド自動車産業は昨年度までは、国民所得の増加とフレキシブルな金融ファシリティーを背景に7年連続の成長を謳歌して来た。 ムンバイ拠点の某カー・ディーラーによると、ディーラー・レベルの健全な在庫水準は21日分程度だが、今日では40~60日分に達している。大規模カー・メーカーのディーラーについては75日分も珍しくない。向こう数ヶ月も末端顧客への販売は横ばいが予想されるが、メーカーは9月にスタートする祝日シーズンに向け、生産量の拡大を準備している。 これまで積極的にディーラー融資を行って来た銀行界も、金利が上昇する中、消極姿勢に転じており、ディーラーらは一層厳しい経営を強いられそうだ。銀行界筋によると、ディーラーに対する顧客の問い合わせや店舗を訪れる顧客の数は先月に比べ30~35%下降している。新車購入ローンの額はこれまで販売価格の90~95%にのぼったが、今では80~85%に下降、二輪車のそれも85-90%から70-75%に縮小していると言う。