2008-10-15 ◆鉄鋼業界、値下げ、生産削減も 【ニューデリー】インド鉄鋼産業は、世界的景気後退に伴う国内需要の低下から、間もなく値下げと生産削減を強いられるものと見られる。 エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが10月12/13日、アナリストや業界筋の言として伝えたところによると、国内鉄鋼業界の長期的な設備拡張計画は維持されるものの、同業界の成長見通しは二桁から一桁に下方修正されそうだ。JSW GroupのSheshagiri Rao重役(CEO)は「世界経済のスローダウンに伴い、国内鉄鋼産業の今年の成長率は当初予想された12~13%を下回る8~9%にとどまるだろう」とPTI通信に語った。同氏によると、インド鉄鋼産業は値下げして生存を図らねばならないだろう、さもなければ国内市場には低コストな輸入品が溢れることになる。世界的に、過去数ヶ月鉄鋼価格はトン当たり約350米ドル値下がりしており、国内鉄鋼製品消費者は、中国やウクライナ等の国からの安い輸入品に目を向けることになると言う。 Essar Groupのスポークスパースンは「世界的な金融波乱がト国の需要に影響を及ぼし、価格に下方圧力をかけている。その影響はインドにも波及するだろう」と語った。 タタ・グループ傘下の英国鉄鋼メーカーCorusは、需要の変化に合わせて生産に調整を加えているとの声明を発表している。 とは言えJSW GroupのRao重役は、「昨今の金融波乱で、海外での資金調達は容易でないが、2010年までの拡張計画の金融アレンジは完了している」と語った。 国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)も、同社は十分な金融リソースを確保しているため、世界的な金融波乱は同社の拡張計画に影響を及ぼさないとしている。