2008-10-15 ◆臨床試験市場、US$10億突破も困難 【ムンバイ】インド臨床試験市場が2010年までによく言われる15億米ドルの目標に達するのは、難しそうだ。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月14日報じたところによると、インド薬品監督総監(DCGI:Drug Controller General of India)は最近、インドの臨床試験アウトソーシング市場規模は約3億米ドルと、2006年以来65%の成長を遂げており、2010年には15億~20億米ドルの規模に達すると予想した。 臨床試験機関ClinInventのDr Arun Bhatt社長によると、十分な臨床試験施設が存在せず、また法的紛糾を恐れ、臨床試験を進んで実行する医師も少ない。10億米ドルの市場規模を実現するには少なくとも30万人の患者が臨床試験に参加せねばならないが、せいぜい3万人どまりと見られる。現在約1000サイトで臨床試験が行われているが、目標を実現するには少なくとも1万サイトに拡大する必要があると言う。 医薬品会社や臨床試験機関の研究担当者らの予想では、2010年の市場規模は4億~6億米ドルにとどまりそうだ。 PricewaterhouseCoopersのSujay Shetty副参事(Associate Director)によると、順応性を備えた臨床試験インフラが存在せぬため、世界の臨床試験ビジネスの限られた領域、限られたプロセスのみが、インドで実行されるに過ぎない。この方面業務を監督する役所の処理手続きも改善が必要で、高水準のサービスを提供できるプレヤーも少ない。臨床試験専門家の養成コースは存在するものの、即戦力に成りうる人材は少なく、取り分け管理業務をこなせるものは見あたらないと言う。 業界筋によると、Pfizer、GlaxoSmithKline、Novartis、Bristol Myers Squibb等、少なからぬ多国籍製薬大手がインドで臨床試験を手がけるケースが増えているものの、インドの臨床試験市場がその潜在性に見合った成長を遂げるには、様々な構成要素が揃ってフル稼働する必要があると言う。