2008-10-24 ◆企業界、レポレート引き下げの恩恵に懐疑 【ムンバイ】インドの企業界は中央銀行Reserve Bank of India(RBI)が基準金利を引き下げたことにを一様に歓迎しているが、銀行界がその恩恵を直ちに顧客に還元することには懐疑的だ。 ビジネス・スタンダードが10月21日報じたところによると、Hero Honda MotorsのRavi Sud財務主任(CFO)は、「銀行、金融機関が向こう1、2ヶ月間に如何なるステップを採用するか見た上で、基準金利引き下げの効果を判断する必要がある。二輪車業界に限って言えば、これまでのところ如何なる影響も見られない」と語った。 中央銀行は、市場情緒を刺激し、資金供給の逼迫を緩和する狙いからこの日レポレートを8%に100ベイシス・ポイント引き下げた。 Bajaj AutoのSanjiv Bajaj重役(ED)も「レポレートの引き下げは、銀行界に貸出の拡大を求める明確なシグナルだ。我々は銀行界がどのようなステップをとるか注目している」と述べるとともに、「グループの消費者金融ビジネスの改善も期待している」と付言した。 銀行界は流動性逼迫に直面、貸出金利の引き上げを強いられている。加えて景気全体が沈滞したため、貸出に一層慎重になっている。こうしたことから企業界の幹部らは、レポレートの引き下げで状況が直ちに改善するとは見ていない。 GVK GroupのGeorge Issac財務部長(CFO)は「中央銀行はルピーを吸い上げることを通じて流動性の拡大を図っているが、これはパロディーで、この種の操作を通じて流動性の逼迫が改善するかは疑わしい」と指摘した。 中央銀行はインフレの抑制と流動性の注入、そしてルピー相場の低下抑制と言った互いに矛盾する目標を同時に実現することを強いられている。Issac氏によると、一部の銀行は15~18%の貸出金利を徴収していると言う。