2009-01-28 ◆L&T、Satyam持ち分を12%に引き上げ 【ムンバイ】Larsen and Toubro(L&T)は23日、経営破綻の危機に直面するSatyam Computer Services(SCS)の持ち分を4%から12.04%に引き上げた。L&Tの動きは、鳩の群れに猫を放ったようなもので、インド企業界を驚かせ、他のシューターらを動揺させた。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが1月24/25日報じたところによると、今回の約8%の買い増しのコストは176.42クロー(US$3528万)と見積もられる。仮にL&Tがさらに3%買い増せば、別途20%の株式を公開買い付けする義務が生じる。 L&T子会社のL&T Capitalは、SCSのRamalinga Raju前会長が昨年12月に同社の帳簿粉飾に関するセンセーショナルな告白を行った前日、SCSの3.95%の株式を460クロー(US$9200万)で購入したが、Raju氏の告白で株価は暴落、L&TのSCSに対する投資は一夜にして6分の1に減少した。 今回の買い増しで、L&TはSCSの12%の権益に約640クロー(US$1.28億)を支払ったことになる。L&Tスポークスマンは、「SCSの持ち分を拡大することにより、SCSに対する影響力を拡大し、L&TのSCS権益を保護することができる」と語った。 業界観測筋によると、L&Tの今回の動きから、帳簿改竄の事実が明らかになった後も、L&TがSCSに強い関心を抱いていることが窺え、同社は政府を含む関係方面と非公式の協議を続けているようだ。インド政府も、インドIT業界のトップ3社、Tata Consultancy Services/Infosys/Wiproが、何れもSCS買収に無関心を表明する中で、他の大手企業がSCS買収に名乗りを上げることを期待しているものと見られる。 これまでに明らかになったことは、SCSは決して赤字経営ではなく、当初の予想以上に良好な収益を上げていると言うこと。L&Tは、SCS買収により、傘下のL&T Infotechのプレゼンスを大幅に強化できそうだ。 インディアン・エクスプレスが27日報じたところによると、L&TのA.M. Naik会長はテレビ放映されたアナリストらとの会議の席上、SCSの持ち分を3倍に拡大することを通じ、グループのソフトウェア部門を強化する考えを確認するとともに、何らかの法人行動(corporate action)を近くとる可能性を示唆した。しかしSCSを買収するか否かに関しては、コメントを控え、「当面はポジションを強化するだけだが、事なく済めば、SCSの持ち分拡大により実際にL&T Infotechを大きくすることができる」と付言した。 一方、SCSの新取締役会は、最高経営者(CEO)の人選を1週間繰り延べる方針を決めた。