2009-03-16 ◆IIM-B、国際求人激減、初任給下降 【バンガロール】世界的景気後退を背景に、インド経営管理学院バンガロール校(IIM-B:Indian Institute of Management-Bangalore)の2009年度『旗艦経営管理プログラム(FMP:flagship management programme大学院専門職コース)』卒業生に対する国際求人数は顕著な落ち込みを見た。 インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月11日報じたところによると、FMPに対する昨年の国際求人数は75人だったが、今年は25人にとどまり、内15人はいわゆる青田買い(PPO:pre placement offer)だった。IIM-B就活委員会のSourav Mukherjee主任によると、昨年IIM-B卒業生10人を雇用したLehman Brothers等の少なからぬ大企業が姿を消し、多くの新会社が加わったが、主要プレーヤーの不在で企業側から提示される給与水準は下降した。 その実、リクルーターの数は昨年の66社から97社に増加、内39社が新顔だった。内訳を見ると、Boston Consulting GroupとJaypee Capitalは各10人、IBM Consulting and Financeは7人、BoschとCognizant Consultingは各6人の雇用枠を提示した。この他Standard Chartered/American Express/Citigroup/上海香港銀行(HSBC)等の銀行やChrysCapital/Baring Private Equityと言ったプライベート・エクイティー・ファンド、さらにはEnzen/HT Media/TVS Capital/Loreal等のスタートアップ企業が雇用契約を結んだ。求人のためキャンパスを訪れたものには、別にMcKinsey & Co/Bain & Co/Arthur D Little/Deloitte/Accenture/Diamond/Booz & Coも挙げられる。 Pankaj Chandra部長によると、今年の特徴はGas Authority of India Ltd(GAIL)/Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)/Oriental Bank/Steel Authority of India Ltd (SAIL)/Small Industries Development Bank of India(SIDBI)/Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)/National Thermal Power Corporation (NTPC)等、少なからぬ公共部門企業が加わり、これらの企業との間に新たな関係が構築されたこと。こうした企業の求人は景気後退にも関わらず旺盛で、公共部門には多くの就業機会が存在する。また、クリーン・エネルギーや教育と言ったこれまでにない新たな業種の求人もオファーされた。 249人の卒業生中37%は金融部門に就業が決まった。内訳は28%が銀行/金融サービス/保険、7%が投資銀行、2%がプライベート・エクイティー・ファンド。こうした比率は昨年度と基本的に変わっていない。また25%はコンサルティング部門、16%は一般経営管理(general management)、同じく16%はセールス&マーケッティング、6%は情報技術(IT)/教育部門で占められた。なお7人の学生は起業の道を選んだ。 Chandra氏によると、景気後退の最中に9日間に249人全員の就業が内定したのは良好な成果と言える。特に64人は初日に内定したと言う。 一方、IIM-Bは昨年、FMP大学院専門資格(Postgraduate Diploma)コースの初年度学費を25万ルピー(US$4845)から40万ルピー(US$7752)に、第2年度のそれを50万ルピー(US$9690)に引き上げると発表したが、景気後退の折から今年度は値上げを見送った。また経営管理学修士(MBA)コースの売上げ目標を30%下方修正するニともに、300人収容の講堂を設ける計画を棚上げした。