2009-05-08 ◆肥料会社、US$60億投じ尿素生産拡張 【ニューデリー】インドの肥料会社は向こう4年間に最大60億米ドルを投じ、尿素の年間生産量を600万トン、30%拡張する計画で、インドは遠からず尿素の純輸出国になる見通しだ。 エコノミック・タイムズが5月2日伝えたところによると、肥料省のAtul Chaturvedi次官はこのほど同紙に以上の消息を語った。尿素はインドで消費される肥料の50%を占めている。 同次官によると、国営肥料会社2社Hindustan Fertiliser Corporation(HFC)とFertiliser Corporation of India(FCI)はBarauni/Durgapur/Haldia/Talchar/Sindhri/Ramagundam/Gorakhpur等の肥料工場を最長19年にわたり休止させて来たが、これらのいくつかの操業を再開する計画だ。操業再開には、1工場当たり少なくとも10億米ドルの投資を必要とし、約120万トンの尿素年産能力が追加される。 Aditya BirlaグループのIndo Gulf Fertilisers、Rashtriya Chemicals and Fertilisers、Indian Farmers Fertilisers Cooperative(Iffco)、Krishak Bharati Co-operative Ltd(Kribhco)も、それぞれJagdishpur/Thal/Kalol/Hazira工場の拡張を計画している。これらの企業はそれぞれ8億~10億米ドルを投資する見通しだ。 これらの企業が今生産能力の拡張を図る理由は、主にReliance Industries Ltd(RIL)のKrishna-Godavari (KG)海盆ガス田からガスの供給を受けられるようになったため。KG海盆ガスの供給が開始されたことにより、尿素の国内生産能力は2009-10年だけで200万トン拡大する。 インドは2008-09年に2000万トンの尿素を生産、これに対して尿素の国内消費量は約2400万トンで、不足分は輸入した。拡張計画の実現率が仮に50%にとどまっても、4年内に200万~300万トンの尿素生産能力が追加されるものと見られる。今会計年度だけで2500~3000クロー(US$5億-6億)の肥料の輸入代金を節約できる。ちなみにインド政府は昨年、輸入肥料の価格補助に6万クロー(US$120億)を支出した。