2009-09-25 ◆製薬業、新規雇用を5倍に拡大 【ムンバイ】世界的に多国籍製薬会社が人員を削減、コスト引き下げに腐心しているこの時期に、インドの製薬会社は新規雇用を大幅に拡大している。 ビジネス・スタンダードが9月21日伝えたところによると、地場大關サ薬各社は過去数年毎年平均200~250人を新規雇用して来たが、現在はその数が5倍に拡大している。 地場製薬会社の五指に数えられ、過去4年間に国内売上げを毎年平均23%拡大して来たLupinは向こう8ヶ月間に営業管理職約900人を補充し、外交員を3500人以上に拡大する計画だ。同社のShakti Chakraborthyインド地域製剤担当社長によると、心臓病、中枢神経、糖尿病、喘息、胃腸病、腫瘍領域のプレゼンス強化を図っている。 売上げトップの地場企業Dr Reddy's Laboratoriesは2009-10年度に、製造/品質管理/営業/マーケッティング・スタッフ合計1300人を新規雇用する。同社は2008-09年には1500人を雇用した。 インドに拠点を有する最大の多国籍企業GlaxoSmithkline Pharmaceuticalsは、2009年に300人を追加雇用し、営業チームを2100人に拡大した。Pfizer、Astra Zeneca、MSD Pharma等の多国籍製薬会社も積極的に増員、インド・ビジネスの拡張を図っている。 市場調査会社ORG IMSによると、インド製薬市場は2008年に5万5500クロー(US$115.62億)に達し、今年7月には8.9%、6月には18.9%の成長を遂げた。 KPMGとインド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)の共同調査報告によると、インドの医薬品市場は2007-2011年の間に年率16%以上の成長が見込まれる。これに対して、IMS Healthの報告によると、米国の医薬品市場は2009年にマイナス成長が見込まれ、欧州のトップ5市場も2~3%、日本市場は4~5%の成長が見込まれるに過ぎない。製薬多国籍企業は2009年には前年のほぼ2倍の5万3000人を解雇した。内訳はEli Lilly5300人、Pfizer1万9000人、Merck1万6000人と続く。 GlaxoSmithklineのJoshipura氏によると、インド医薬品市場は二桁成長が予想され、特に生活習慣病領域の成長の潜在性が大きい、また農村の医療支出の増加が見込まれる。 KPMGによると、医療支出の増加、健康保険の普及、疾病の変化、法制の改善等により市場の成長が加速する見通しだ。こうした中で製薬各社はその戦略に見直しを加えていると言う。