2009-11-24 ◆RIL、US$60億余剰金梃子にM&A戦略展開 【ムンバイ】豊富な現金余剰(US$60億)を抱えるReliance Industries Ltd (RIL)は、倒産し米国法廷の保護命令下に組織再編中の化学企業LyondellBasell Industries(LBI)の支配権益を100億~120億米ドルで買収することを提案した。 インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが11月21/22/23日報じたところによると、もしMukesh Ambani氏に率いられるインド最大の民間企業RILによるLBIの買収が決まれば、世界最大の石油化学グループが誕生する。またTata Steelが2007年にCorusを130億米ドルで買収したのに続く、インド企業によるものとしては2番目に大きな海外企業の買収になる。 RILは40億米ドルの現金余剰と80億米ドルの金庫株(treasury stock)に加え0.35:1の負債/自己資本比率と言う強力な財政基盤を備えており、最近も金庫株の一部を処分し6億6000万米ドルを調達している。地元紙の報道によれば、RILは世界的景気の後退が底入れした今年初以来手元資金の拡大に努めており、今や同社が保持する直ちに運用可能な短期流動性資金の額は60億米ドルにのぼるものと見られる。 Macquarie Researchによると、急ピッチな事業拡大を目指し、世界的事業展開のための足場を求めているRILは、Tesoro Corp、Delek US Holdings、Sunoco Inc、Valero Energy Corp等の米国の石油精製/マーケッティング会社に照準を合わせ、買収の機会を探っていると言う。 Grant Thornton Deal Trackerの統計によれば、2009年10月までの1年間のインド企業によるM&Aは額にして5億8600万米ドルと、前年同期の130億6000万米ドルに比べ激減したが、上海香港銀行(HSBC)はインド企業のM&Aが今後再び活発化すると予想している。