2010-01-22 ◆貿易障壁撤廃求め中国にデマルシェ行使 【ニューデリー】インド政府は、中国に貿易障壁の撤廃を求め、デマルシェ(demarche:相手国担当省への直接の政府間申し入れ)を行った。インド政府が他国にこの種の外交手段を行使したのは、今回初めてのこと。 インディアン・エクスプレスが1月21日報じたところによると、インド産品の中国向け輸出に対する中国政府の具体的回答がなされぬことに業を煮やしたインド商工省オフィシャルは経済合同委員会最終日の19日、中国商務部代表に政府申し入れを手渡した。 通常の外交協議の際には、予め関係書類が交換されるが、デマルシェは手渡される時まで相手側に内容が伝えられない。このため、中国側は意表をつかれた形だったと言う。 インドの対中貿易赤字は2001-02年の10億8000万米ドルから2008-09年の220億5000万米ドルに急増した。 デマルシェには、以下の要求が掲げられていると言う。①14種類の果実野菜の輸入制限廃止、②脱骨脱腺牛肉/バスマティ米の輸入規制廃止、③地元コンテンツ条件の撤廃、④風力発電/非伝統的エネルギー領域の投資環境を改善するための国際知的所有権(IPR:Intellectual Property Rights)制度の採用、⑤インドTVチャンネルに対するランディング権/アップリンク権の付与、⑥インド製映画フィルムの市場アクセス拡大、⑦インド製医薬品の中国市場アクセスのためのボトルネック除去、⑧電力設備に対する関税非関税障壁の撤廃、⑨石油コークスの対インド輸出拡大、⑩中国国営企業によるインドからの付加価値製品輸入の拡大。