2010-03-04 ◆Bhushan、K州でUS$60億製鋼事業 【ムンバイ】Bhushan Steel Ltd(BSL)は2月27日、2万8000クロー、およそ60億7000万米ドルを投じてカルナタカ州に年産60万トンの高付加価値鉄鋼製品の製造施設を設ける計画を発表した。この結果、同社の西ベンガル州におけるプロジェクトの前途が不透明になった。 ビジネス・スタンダードとエコノミック・タイムズが2月27/28日伝えたところによると、BSLのNeeraj Singal重役(MD)は「我々は両方のプロジェクトを実行するが、先ずはカルナタカ州におけるプロジェクトを実行する」と語った。このことは西ベンガル州におけるプロジェクトの無期限遅延を意味するものと見られ、ArcelorMittalの最近の動きと軌を一にしている。アルセロールミタルは2005年ジャールカンド州政府と、同州に鉄鋼プラントを設ける覚え書きを交換したが、プロジェクトが進捗を見ぬため、翌年オリッサ州政府とも同様の覚え書きを結んだ。 BSLの西ベンガル州におけるプロジェクトは、Coal India Ltd(CIL)が、Asansol-Durgapur炭坑ベルトにおける工業プロジェクトに反対したことから停頓した。BSLのみならずVideoconとAbhijit Groupの鉄鋼プロジェクトもCILの横やりで、停頓を強いられており、これらプロジェクトの合計投資額は5万7000クロー(US$123.69億)にのぼる。 とは言え、BSLのプロジェクト予定地はCILが鉱業ライセンスを保持する地域と重なっていない。Singal氏によると、同地の石炭埋蔵量は極めて少なく、しかも鉱脈は800~1000メートルの地下に存在する。しかし州政府と中央政府の石炭産業省は同問題を依然検討している。 Singal氏によると、同氏はこの問題に関して西ベンガル州の首席大臣に会談を申し入れている。カルナタカ州と西ベンガル州におけるプロジェクトは最終的に両方実行するが、当面は一方のみ実行すると言う。 ちなみに西ベンガル州に年産600万トンの製鉄所を建設する計画に関して、BSLと提携した住友金属工業は、カルナタカ州におけるプロジェクトでもBSLと提携することに関心を寄せているとされる。BSLのNitin Johari財務担当取締役は、「カルナタカ州政府の招請に応えたものだが、なお鉄鉱山の割り当て等に関する州政府の方針決定を待っている。最終方針が決まるまでにはなお3~4年を要する」とコメントした。いずれにしても実現するなら、住友BSL連合は、ジャールカンド州やオリッサ州におけるプロジェクトが進捗せぬためにカルナタカ州を代替地に選んだArcelorMittalやPoscoと同一歩調をとることになる。 一方、BSLはオリッサ州におけるプロジェクトのうち年産250万トンの第1期分の試運転を開始した。第2期分も2012年初までに稼働する。同プロジェクトの年産能力は最終的に550万~600万トンに達すると言う。