2010-03-16 ◆資本財輸入、過去5年間に200%増加 【ニューデリー】このほど発表された工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)データは今年1月の資本財生産が56.2%の記録的成長を遂げたことを示しているが、インドの資本財輸入は2008-09年までの5年間に200%増加しており、アナリストらは次期会計年度以降、資本財の輸入が一層加速するものと予想している。 インディアン・エクスプレスが3月15日報じたところによると、こうした数字は、インド製造業の内需指向型の成長と、2010-11年の投資が急成長を遂げる明るい見通しを示している。 民間業界は、公共部門が2008-09年に暫時手に入れた投資機会を急速に取り返しつつある。2008-09年の国内投資は全体として2.4%のマイナス成長に陥り、取り分け工業部門の投資は17.6%の落ち込みを見た。 首相経済諮問委員会(PMEAC:Prime Minister's Economic Advisory Council)のC Rangarajan委員長によると、最新のIIPデータが示した資本財部門の急成長は、『今会計年度末までに投資が復調する』と言うPMEACの予想を裏付けた。資本財部門の急成長は、次期会計年度の投資が一層急速な成長を遂げることを示している。2008-09年下半期には世界的経済危機の最悪の影響を受けたにも関わらず、インドの資本財輸入は2004-05年の8万3424クロー(US$181.03億)から2008-09年の26万1311クロー(US$567.04億)に増加した。 中でも電気設備(electrical equipment)が2008-09年の資本財輸入の42%を占めている。これは一連の大型火力発電プロジェクトが実行されたためで、火力発電設備輸入の大部分を中国製が占めた。核反応炉とボイラーの輸入の伸びは、それ以前の3年間の平均36%から2008-09年の19%に鈍化したが、アナリストらは、この種の資本財の輸入も来年は再び急成長を遂げるものと見ている。 内需がこうした資本財部門の成長の原動力になっているが、繊維、化学、食品加工等の領域では、外需も投資拡大の重要な要因になっている。インド繊維産業連盟(CITI:Confederation of Indian Textile Industry)のDK Nair事務局長によると、世界的な景気の後退で一時中断されていた同業界の生産活動と投資活動も、共に再開され、復調しつつあると言う。食品加工産業においても、メガ・フード・パーク・スキームの下、前例のない投資ブームが生じている。 インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のA Sakthivel会頭によると、輸出振興資本財(EPCG:Export Promotion Capital Goods)スキームの下、輸出の増加が、資本財輸入の拡大を生じさせている。特に一部品目のEPCG下のゼロ関税スキームは2011年3月に期限が切れるため、資本財の駆け込み輸入を生じさせた。 未組織製造業部門(unorganised manufacturing sector)の投資活動は2008-09年に42%の落ち込みを見たが、内需と外需双方の拡大で、こちらも復調が予想される。政府が同部門に対する一連の信用拡大政策をとったことも、回復の助けになると見られる。 政府の経済報告によれば、新年度予算が農業部門に資本財のゼロ関税輸入を認めたことは、農業部門投資の復調に寄与する見通しだ。 この他、港湾部門における投資ラッシュがロジスティクス設備の成長を牽引するものと見られる。 インフラストラクチャー部門の投資需要の回復も、各種資本財の輸入と国内生産に拍車をかける見通しと言う。