2010-05-07 ◆二輪車排ガス基準引き上げ期限を延長 【ニューデリー】インド政府は二輪車のためのよりグリーンな排ガス基準Bharat Stage 3(BS3)導入の期限を延長した。このことはメーカー、取り分け国内最大の二輪車製造会社Hero Honda Motors Limited(HHML)にとって大きな救いになった。 ビジネス・スタンダードが5月5日伝えたところによると、政府は当初2010年4月1日までにBS2からBS3に転換するよう自動車メーカーに求めていた。しかしHHMLの最大の売れ筋モーターサイクルSplendorは依然としてBS2で、陸運事務所(road transport offices)が3月31日以降、BS2車輌の登録を行わなくなることから、HHMLは売上げの大幅な落ち込みが予想された。 しかし近く発表される見通しの新規則の下、デリー、マハラシュトラ州Mumbai、タミールナド州Chennaiを含む主要13都市における二輪車のBS3導入期限は7月1日に、それ以外の都市のそれは10月1日に繰り延べられた。 年間100万台のSplendorを販売しているHHMLにとっては、正に渡りに船を得たようなものと地元紙は評している。SplendorはHHMLの年間販売台数の25%、インド全国で販売されるモーターサイクル全体の13%を占めている。 二輪車メーカーらは、これ以前に、「多くの州ではBS3燃料が手に入らず、こうした状態では、排気システムをBS2からBS3に転換するのは不可能」と政府に苦情を述べていた。こうした訴えに応え政府は3月30日になって、二輪車のBS3導入期限を延長する通達草案を配布したが、正式の通知はまだ行われていない。 このため市場に混乱が生じた。業界筋によると、BS2からBS3に転換するなら二輪車の価格は約1000ルピー(US$22)アップするが、二輪車の性能そのものは変化しない。混乱はディーラーや陸運局オフィスに波及、陸運局オフィスは3月31日以降、BS2の二輪車の登録を停止していると言う。