2010-05-07 ◆政府、輸入在庫整理のためKGガスの生産削減要求 【ニューデリー】石油天然ガス省は、Petronet LNG Ltdがグジャラート州Dahejのターミナルに貯蔵している輸入液化天然ガス(LNG)を顧客に売却することができるよう、4月30日に催された会議の席上、Reliance Industries Ltd(RIL)に対しアンドラプラデシュ州沖合Krishna Godavari(KG)海盆KG-D6鉱区における天然ガスの生産を削減するよう求めた。しかしMukesh Ambani氏が経営するRILは同要求を拒絶した。 ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ファイナンシャル・エクスプレスが5月4/5日報じたところによると、会議の記録には、RILは、KG-D6鉱区の生産量の一部を短期的にカットできるか否か検討する可能性があると記されているが、RILのスポークスパースンは、同要求に同意したことも、KGガスの生産を削減する計画もないとコメントした。 長期契約の下にカタールからLNGの供給を受けているPetronetは、LNGを原料としている肥料会社3社の工場が保守のため操業を停止した上、国営火力発電会社National Thermal Power Corporation Ltd (NTPC)のガス発電施設が故障したため、LNGの在庫が急増した。NTPCがウッタルプラデシュ州Dadriに設けた発電所も5日に運転を停止する中、在庫量は7500万立方メートルと、在庫上限の96%に達している。 一層、問題を複雑化させているのは、Petronetが、Gujarat State Petroleum Corp (GSPC)が輸入するLNG9カーゴの貯蔵を引き受けるリース契約を結んでいること。加えて国営ガス供給会社GAIL Indiaのパイプラインは、既存の国内輸送需要を賄うだけで精一杯で、GSPCのガス輸送を引き受けるゆとりがない。 Petronetがカタールから輸入したLNGのDahejからの出荷価格は1mmBtu(million metric British thermal unit)当たり5.42米ドル、これに対してKG-D6ガスのそれは4.20米ドルのため、業界観測筋は、安い国産ガスの生産を削減し、高価な輸入LNGの使用を求める政府の要求は極めて異常と評している。