2010-06-22 ◆RIL、小売りビジネスを5年内に10倍に拡大 【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)のMukesh Ambani会長兼MDは18日、傘下の小売り事業の年商を今後5年間に、2009-10年の4500クロー(US$9.78億)から10倍の4万5000クロー(US$97.83億)に拡大するとともに、黒字転換を図る野心的目標を提起した。 ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月19日報じたところによると、Ambani会長はこの日催された年次総会の席上、株主に以上の計画を語った。それによると、全国14州86都市に、ネーバフード・ストアReliance Fresh、スーパーマーケットReliance Super、ハイパーマーケットReliance Mart、キャッシュ&キャリー・ショップRanger Farms、非ベジタリアン店Reliance Delight、耐久消費財/ITショップReliance Digital、既製服店Reliance Trends、履物店Reliance Footprint等14フォーマット1150店の多角的小売りチェーンを展開、RelianceOneメンバー550万人を擁するReliance Retail Ltd(RRL)は、第①にマルチ・フォーマットとハイパーマーケット・モデルの強化、第②に生鮮食品市場におけるリーダーシップ、第③にディストリビューション・センター/生鮮品加工センター/小売りアカデミー/顧客革新センター等の国際水準のインフラ構築を通じ、拡張計画の目標達成を目指すと言う。 RRLは当初2万5000クロー(US$54.35億)を投資し、全国1500都市以上に小売りチェーンを展開することを計画したが、世界的に景気が後退する中、赤字経営の50店以上を閉鎖、拡張計画を棚上げするとともに、専門家を誘致し、小売り事業の戦略転換を図って来た。例えば、RRLは、タイのTesco LotusからGwyn Sundhagul氏とその同僚4人を引き抜き、トップ人事を刷新するとともに、独自のスペシャリティー・フォーマットを確立、そのスケール・アップを図っている。さらにReliance DigitalとReliance Footprintは、Marks & Spencer、Diesel、Apple等と提携、店舗運営の効率化に乗り出した。その甲斐あってか、2009-10年には創業以来3年半を経て初めて18.2クロー(US$396万)の利益を計上した。前年度は20.2クロー(US$439万)の純損失を計上していた。ちなみに2009-10年には25クロー(US$544万)の税引き当て(tax provision)を行った。 業界アナリストらは、今後5年間にビジネス規模を10倍に拡大すると言うのは確かに野心的だが、その実現は困難と見ている。BNP ParibasのAmit Shah氏は「Ambani会長は昨年も同じ事を言ったが、未だに採算性は実現していない」と指摘した。同氏によると、RRLのビジネスは採算性を実現するのに十分な規模にまだ達していないと言う。