2010-08-18 ◆電力市場に新種のデベロッパーが続々誕生 【ニューデリー】インド電力市場には、フットウェアのAction Shoes、コンパクト・ディスク・メーカー、Moser Baer、ポリエステル製造のIndo Rama Synthetics、アルコール製造会社Pioneer Distilleries Ltd、エビ輸出業者Deviseafoods Ltd等々、毛色の変わった民間プロジェクト・デベロッパーが続々誕生している。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月16日伝えたところによると、電力事業の経験がほとんど、あるいは全くない異業種出身のこれらデベロッパーの多くは100MW(メガワット)以上の火力発電事業を手がけ、電力の短期取引を通じ中核事業を補完する収入源を確保することを目指している。アンドラプラデシュ州沖合Krishna-Godavari海盆からより多くの燃料供給が見込めることから、先見の明有るデベロッパーは取り分けガス火力発電に対する関心を高めている。 EPC(Engineering procurement and construction)請負業者SEW Infrastructure Ltdとアンドラプラデシュ州拠点のAgrigold Projects Ltdも発電事業の戦列に加わり、最近ガスの割当を申請した。こうしたプロモーターらはアグレッシブにその資金を注ぎ込んでいるものの、発電事業を直接手がける訳ではなく、日常業務は外部業者に委託している ドイツ企業Evonik Energy Services GmbHが完全出資するこうしたサードパーティー請負業者の1社、Evonik Energy Services IndiaのDr J.T. Verghese重役(MD)によると、Action Shoesから最近その種の依頼を受け、商談を進めていると言う。 この種の未経験なデベロッパーが最初に手がけるのは、これまでなら小規模な自家発電施設が相場だったが、最近はハナから大型プロジェクトに挑戦するのが潮流になっている。例えばAction Shoes傘下のAction Ispat and Powerは500MWのガス発電所の建設を計画している。 Moser Baerに至っては、チャッティースガル州に1000MWの石炭火力発電所、マドヤプラデシュ州に500MWのガス火力発電所、ヒマチャルプラデシュ州に90MWと320MWの水力発電所の建設を準備している。 この他、Deviseafoods Ltdは100MWのガス火力発電所を、AHW Steelは200MWのガス火力発電所を、それぞれ計画している。 中央電力局(CEA:Central Electricity Authority)オフィシャルによると、この種のプロジェクトの大部分は、電力購買契約(PPA:power purchase agreement)を通じ、将来の電力供給先を確保する努力をしていない。2つの電力取引所や電力商社を通じ、短期ベースの電力供給契約が可能になったことが、新規民間プレーヤーの大量参入を生じさせた主因と言う。