1996-01-04 ◆<星>今年の経済成長率は7~8%:首相 【シンガポール】シンガポール経済は2年連続2桁成長を続けてきたが、昨年も長期的安定成長レベルの8.9%を達成、またコスト上昇圧力は緩和した。 ゴー・チョクトン首相が晦日に発表した年頭メッセージによれば、昨年は各経済領域において良好な成長が実現され、総労働コストの伸びは7%、インフレ率は1.8%にとどまった。世界的に投資誘致競争が加熱したにも関わらず、主に高付加価値の化学や電子工学領域を中心とした製造業投資約定額が過去最高の68億Sドルをマークした。ビジネス・サービス関連投資約定額も11億Sドルに達し、総合的ビジネス・センターを目指す努力も成果を上げた。今年もシンガポールに有利な世界的経済環境が維持される見通しだが、米国やアジアの主要市場の成長率は一段と鈍化する可能性が有る。日本経済は回復基調に有るものの、構造改革の歩調や金融業には依然不安が存在する。こうしたことから通産省は96年の経済成長率が7~8%のレベルに鈍化するものと予測している。 首相はまた1人当たり国内総生産(GDP)が2万4000米ドルに達したことから、経済開発協力機構(OECD)がシンガポールを今年から先進国に分類する方針を決めたが、文化的にも先進国となるためには、なお長い道のりを要すると指摘した。(ST,LZ:1/1)