2011-03-02 ◆食品インフレ、再び加速 【ニューデリー】卸売物価指数(WPI:Wholesale Price Index)をベースにした食品インフレは2月12日までの1週間に、前週の11.05%から11.49%に僅かに加速した。食品インフレは、前々週と前週、2週間連続して鈍化していた。また前年同期の食品インフレは21.82%を記録していた。 ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ザヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが2月24/25日報じたところによると、食品インフレは、野菜、ミルク、卵、肉等の必需食品の値上がりに牽引されている。卵/肉/魚は昨年同期比14.79%、ミルクは同17%、野菜は同15.89%、それぞれ値上がりした。しかしジャガイモは同9.72%、小麦は同1.01%、豆類は同5.62%、それぞれ値下がりした。 非食品価格の上昇率も前週の27%から32%に、食品、非食品、鉱物を含む一次産品価格指数の上昇率も前週の15%から16%に、それぞれ加速した。しかし、燃料/電気価格指数の上昇率は12.14%、鉱物価格指数のそれは17%と、いずれも前週と同水準だった。 農業部門の好調な成長と豊作が報じられているにも関わらず、インドの食品インフレはアジア諸国中最高レベルに達しており、昨年度の大部分も二桁を維持した。政財界を巻き込む汚職報道も加わって、政府に対する批判の声が高まっている。 Manmohan Singh首相は、「インフレは過去18ヶ月にわたり、大きな問題になっているが、政府の制御の範囲を超えた原因により左右されている」とする一方、「インフレは、来月末までに7%台に沈静する」との政府見通しを改めて確認した。 食品インフレの再加速は、新年度予算案が国会に上程される数日前に明らかにされた。このため政府が予算案に新たなインフレ抑制策を盛り込むのではないかと憶測された。