1996-02-07 ◆<星>バンク・オブ・ニューヨーク、地域本部設置 【シンガポール】グローバル・カストディー(証券保護預かり)ビジネスのリーダー、ザ・バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)は先月、JPモルガンのカストディー・ビジネスを買収後、シンガポールに地域本部を設置する方針を決めた。 BNYは過去2年間だけでJPモルガンの5000億米ドル、バンカメリカの4620億米ドルを含め、15件のカストディー・ビジネスを買収、同社のカストディー資産は94年末の710億米ドルから3兆米ドルに激増した。これにより同ビジネスでBNYに比肩し得るのは合併後のチェイス・ケミカル・バンクのみとなった。ニューヨーク拠点のジョーゼフ・ベリBNY副社長によれば、既に規模の経済性を実現したことから当面新たな買収計画はないと言う。シンガポール本部のヘッドに就任する予定のローレンス・アウ氏(前JPモルガン幹部)によると、同行はローカルのカストディー・ビジネスよりも国際ビジネスに重点を置き、地元同業者と競争する意思もない。むしろこれらの同業者とサブ契約を結び顧客に国際的なサービスを提供していく。また多額な資金を投じハイテク・インフラの構築を図る同行の目玉商品はコンプライエンス・リポーティング・システム。同システムの下、例えばファンド・マネージャーが顧客により設定されたガイドラインを踏み越えて資金を運用するなら、直ちにストップをかけ、顧客の利益を保護することができる。現在シンガポール事務所のスタッフはJPモルガン前社員も含め20人だが、向こう3年間に100人以上に増員する計画で、これに伴いオーシャン・ビルのオフィスもマリーナ・スクウェアー地区に移転されると言う。(BT:2/6)