1996-05-13 ◆<星>サビック、石化製品貯蔵能力拡大 【シンガポール】サウジ・アラビア・インダストリーズ・コーポレーション(サビック)はシンガポールにおける石油化学製品の貯蔵能力拡大を計画している。 サビックのシンガポール事務所サビック・サウス・イースト・アジアの幹部によると、同社はバン・オメレン・タンク・ターミナル・シンガポール(VOTS)と貯蔵能力の拡大交渉を進めている。これはタイ、台湾、韓国方面の需要増、取り分けガソリンのオクタン価を高める鉛の代替品MTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)需要の拡大に応じたもの。タイと台湾の需要は年率20%の成長が見込まれ、韓国の需要も独自の製造施設が完成する1998年までは持続する見通しだ。サビックは目下VOTSに6万立米(4万5000トン)のMTBEを蓄えている他、MEG(モノマー・エチレン・グリコール)及びスチレンをシンガポールとインドネシアに貯蔵している。貿易開発局(TDB)から公認国際トレーダー(AIT)ステータスを認められたサビクはシンガポールが輸入する年間50万トンのMTBEの60%を手掛け、その大きな部分(月間3万5000トン)を再輸出している。サウジアラビアの3工場で年間150万~180万トンのMTBEを製造している同社の昨年の営業額は62億9000万米ドルで、内ほぼ半ばがアジアにおける売上で占められた。サビックのイブラヒム・サラマ副会長兼MDによると、同社はシンガポール、タイ、インドネシアを含む域内の石化事業に投資することも計画していると言う。(BT:5/11)