1996-05-22 ◆<印尼>第1四半期の繊維製品輸出20%アップ 【ジャカルタ】今年第1四半期の繊維製品輸出が20%の成長を回復したとの報で、ジャカルタ証取の繊維銘柄の取引は活気を取り戻したが、アナリストはインドネシアの繊維市況に依然懐疑的だ。 インドネシア繊維製造業者協会(API)のブニ・ストゥリスノ事務局長はマスコミに対して第1四半期の輸出成長率が20%に達したと報告するとともに、欧州方面の需要増大が主因と語ったが、詳細は明らかにしなかった。インドネシアの繊維輸出は1989-92年の間に年率41%の成長を遂げ、外貨獲得の3大非石油産品の1つとして期待を持たれたが、93年にはゼロ成長、94年にはマイナス6%、そして昨年は3%の微増にとどまった。労働コストの上昇に加え、中国やベトナム、インドとの競争が輸出不振の主因とされている。ソロモン・ブラザーは最近の報告書の中で繊維輸出は成長基調を回復しており、これは主に昨年の最低法定賃金の引き上げが、これまでを下回る10.6%にとどまったためと指摘している。しかしINGベアリングのアナリストは最終的には今年の繊維市況が昨年を上回ることはないと予想している。政府は1月に輸出税をカットし、繊維業界のために設備資金を融資するスキームを設けたが、同アナリストはこうした措置の恩恵を受けうるのは大手企業のみと評している。(BT:5/21)