1996-05-28 ◆<星>国際競争力評価下降、2位の座は維持 【シンガポール】シンガポールはスイス拠点のインターナショナル・インスティテュート・フォー・マネージメント・デベロプメント(IMD)が発表した世界競争力報告書で昨年に続き2位の座を維持したが、他のほとんどの国と同様その評価を下降させ、トップ米国との開きを拡大させた。 シンガポールは人材(5-8位)、インフラ(29-33位)、科学技術(7-12位)の3カテゴリーでそのランクを後退させた。IMD幹部によると、ランクの下降はパフォーマンスの下降と言うよりは、他の国が進歩したためで、人材に関してはシンガポールは常にその小さな人口規模の規制を受けている。またインフラに関しては、輸入エネルギーへの依存の大きさがハンディキャップになっている。しかしシンガポールは有能な政府(1)、健全な金融システム(3)、効率的な経営管理(4)により象徴される成功した経済モデルで、国際化でも他をリードしている。また国内経済の魅力では米国に次ぎ2位、進取の精神では米国、日本に次ぎ3位にランクされた。 一方、米国はその広大で、弾性に富む国内経済、先進技術の迅速な導入、就業制度に対する柔軟な姿勢が評価され、長期にわたり日本に独占されてきたトップの座を昨年奪回した。トップ10(括弧内は昨年の順位)を見ると1位米国(1)、2位シンガポール(2)、3位香港(3)、4位日本(4)、5位デンマーク(7)、6位ノルウェー(10)、7位オランダ(8)、8位ルクセンブルグ(17)、9位スイス(5)、10位ドイツ(6)の順となっている。(BT,LZ:5/27)