1996-05-29 ◆専門家、<星>石油化学工業の設備過剰説否定 【シンガポール】シンガポールには多くの石油加工施設が建設されているが、域内及びアジアの石油化学製品需要が急成長しているため、シンガポールの石油化学業界が設備過剰に直面する恐れはない。 世界の石油企業にコンサルタント・サービスを提供しているストーン・ボンド社のアントニオ会長が27日当地で催された石油/軽油会議で講演後語ったところによると、1996-2010年の世界の原油需要は年率2.4%の成長が見込まれ、特にアジアにおける需要の伸びは同数字を1.5%ポイント上回る見通しだ。多くのアナリストは東南アジア経済の成長の潜在性を低く見積もり、その結果シンガポールの石油化学工業が近く飽和状態に直面するとの結論を導いている。確かに今年下半期には域内に更に多くの石油精製施設が誕生するが、シンガポール石油精製業界の安定した成長に影響を及ぼすことはないと言う。 アントニオ会長は“世界石油市場の長期的展望とアジアに対する影響”と題する講演の中で、湾岸戦争とイラクに対する原油禁輸措置後、長期にわたり1バレル18-19.5米ドルの高水準を維持してきた原油価格は、今年3月末にはニューヨークの先物市場で現月価格が連続3日間上昇、24.34米ドルの高値が記録された。しかし国連が今月21日からイラクの限定的な原油輸出を認めたことから、世界の原油供給量は1%拡大、このため原油価格は1、2年内に1バレル当たり17-17.5米ドルのレベルに下降する見通しと言う。(LZ:5/28)