1996-06-04 ◆<星>前首相、日本に“レス・スペシャル”求める 【シンガポール】リー・クアンユー上級相は2週間前に行われた中曽根元首相とのビデオ会議の過程で、自分が日本人なら、独自のアイデンティティーや文化を維持すると同時に、あまりにも特異な存在にならぬよう努力するだろうと語った。 司会者の竹村健一氏から「米国への過度な傾斜を改め、アジアを重視する日本の姿勢は十分と思うか」との質問に対してリー氏が語ったところによれば、日本は多くの問題において過度にユニークで、誰も近づくことができない。日本は他の国の文化の一部を取り出して、自分自身の文化としてきたが、他の国は日本から何物も取り出すことができない。もしこうした状況が続くなら日本は世界ののけものにされるだろう。日本が欧米への投資をアジアに振り向けることはアジアの経済的発展に役立つが、日本がより近づき易い存在になることも等しく重要である。シンガポールで10年以上活動している米国企業のトップは全てシンガポーリアンで占められており、これらの者は米国で訓練を受けた後、当該企業の国際スタッフと見なされている。日本企業も同様なシステムを導入する必要がある。日本に留学したシンガポーリアンは、欧米に留学した者とは異なり、日本に対する親愛感や日本的趣味を持ち帰っていない。これらの者は日本のクオリティーを理解してはいるが、それだけでは不十分で、親愛感や友誼の情を持ち帰ってしかるべきと言う。(ST,LZ:6/3)