1996-06-07 ◆<星>国際移動体衛星通信の自由競争の舞台整う 【シンガポール】シンガポール電信局(TAS)が既存のセル式電話会社にイリジウム・サービスの提供を認める姿勢を見せていることから、シンガポールにおける国際移動体衛星通信会社の自由競争の環境は整ったと言えそうだ。 イリジウム計画は低軌道衛星66個を通じて地球上のどこでも携帯電話による交信を可能にしようと言うもので、この種のプロジェクトの先頭を切って1998年から商業サービスを開始する。同プロジェクトに5%出資するタイ・サテライト・テレコミュニケーションズのPiyabutra Vasudhara社長が5日当地で語ったところによると、TASは1.6ギガヘルツの周波数の利用を認める意向を表明している。イリジウムとしては他社に先駆けシンガポール・テレコム及び第2セル式電話会社のモービルワンをそのサービス・プロバイダーに取り込むことを目指していると言う。イリジウムは昨年以来シンガポール・テレコムとの折衝に乗り出していたが、これまでのところ進捗は見られなかった。シンガポール・テレコムはイリジウム計画のライバルのインマルサットPに6.7%出資している。イリジウムのサービス・プロバイダーの料金徴収マージンは10~11%で、イリジウムが計画している毎分3米ドルの料金からすれば、30~35米セントとなる。これに対してインマルサットPは毎分2米ドルの料金を予定していると言う。(BT:6/6)