1996-06-19 ◆<星>経済開発局、海外人材募集活動強化 【シンガポール】シンガポール経済開発局(EDB)は今週から東は米国、西は英国/インド、南はオーストラリアに代表団5チームを派遣、全方位の人材募集活動を展開する。 今月20-27日にはインドに、9月にはオーストラリアに代表団が赴く。既に先月EDBはオーストラリアに代表団を派遣しており、10月、11月には英国及び米国にもリークルート・チームが派遣される。インド訪問団は半導体、データ通信、精密工学領域の大卒者、専門職、熟練エンジニアを、英米訪問団は半導体チップ生産マネージャー、エンジニアの誘致を目指す。欧米及びオーストラリアにおけるリクルートの対象は大部分が理工科出身の新卒者で、就業経験を有する専門職は少数に限られている。これに対して中国とインドにおける募集対象はエンジニアと熟練技術者となっている。昨年EDBを通じてリクルートされた海外人材は7500人で、一昨年を16%上回った。国民の海外人材募集に対する反応は区々で、デリケートな問題となっているが、政府は海外人材の需要拡大を積極的兆候と見ており、今年も少なくとも昨年並みの募集を予定している。これは製造業界が必要とする人材を国内で全て養成することは困難なためとされる。ストレートタイムズの求人広告統計によれば、昨年通年で電気、電子、機械、土木、化学業界の人材1万2850人が募集されたが、会計士と一般事務職のそれは各3400人と2400人にとどまった。EDBは向こう5年間の製造業界の人材需要を、技術者2万700人、エンジニア1万6500人と見積もっている。また向こう3年間には放送制作業界の人材需要が820人、半導体チップ業界のそれは1000人、と言う数字も出ているが、EDB担当者は後者の実際の需要は1500人に達すると見ている。しかし国内高等学府の理工科志望者が最近顕著に減少する傾向が生じており、政府を懸念させていると言う。(LZ:6/18)