1996-07-23 ◆<星>ウエハー・ファブ、需要後退で生産削減 【シンガポール】電子産業が需要後退に直面する中で、シンガポールのウエハー・ファブも生産縮小を強いられているようだ。 チャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリング(CSN)は、世界的な半導体需要の減退から生産水準を引き下げたことを確認した。同社スポークスマンは生産削減の程度には触れなかったが、消息筋によると、月間製造能力2万4000ウエハーのサイエンス・パークの第1工場は、最大38%の減産、ウッドランズの第2工場は目標を15%下回る月間1万5000ウエハーを製造している。昨年稼働した同ファブは来年末には月間4万ウエハーのフル操業体制に入るものと見られていた。またSGSトムソンのアンモーキオ工場は月間10万ウエハーの製造能力を有するが約20%の減産が行われているもようだ。同社スポークスマンはコメントを避けている。 ウエハー・ファブにヘリウムやニトロジェン等の特殊ガスを供給している英仏合弁会社Soxalのリー・チュアンワー重役(MD)によれば、昨年同期に比べ受注量は増えているものの、伸びは鈍化していると言う。 電子産業の不振はシンガポールの最近の貿易統計にも反映され、6月の国産非石油製品輸出は6.1%の下降を見た。これは今年第1四半期の12.7%の成長や昨年同月の13.7%の伸びに比べ対照的数字となっている。昨年のウエハー・ファブ誘致ブームに沸いた当時、世界の半導体ビジネスは今年は20%の成長を見、1800億米ドルに達すると予想されていたが、今ではマイナス9%と7.6%の間と予測されている。 シンガポール国内のウエハー・ファブ3社はピーク時には基本給と同額から2倍の超勤手当を支給していたが、目下一般従業員の超勤手当を基本給の20%以内に、またエンジニアのそれは10%以内に抑えるよう躍起になっている。アナリストは半導体市場は来年もしくは、現在主流の16Mb(メガビット)チップに替えて64Mbチップが市場に受け入れられるようになる再来年には回復に転じるものと予想している。(BT:7/22)