1996-07-30 ◆電子業況不振は<星>経済に最大の打撃:レポート 【シンガポール】今日の世界的な電子業況の不振は東南アジア諸国の中ではシンガポールに最大の打撃を与える見通しだ。 クロスビー証券の最近の報告によれば、シンガポールの国内総生産(GDP)の14.6%、輸出の66.2%が電子産業に依存している。シンガポールのディスク・ドライブ生産は今年第3四半期には10-15%の落ち込みを見る見通しで、このためGDP成長率は第1四半期の10.7%、第2四半期の8.1%から第3四半期の7%に鈍化するものと見られる。米国市場に依然として大きく依存するシンガポールの製造業は多くのサブセクターが設備過剰に陥っており、マージン縮小に直面している。しかしながらマレーシア、タイ、フィリピン等は電子産業への依存がシンガポールほどではないことから、電子業況不振の影響も小さいと言う。 クロスビー証券はこのためフレクステック、エレクトロニク・リソーシズ、Uraco、FuYuの売りを薦めるとともに、アズテク・システム、クリエイティブ・テクノロジーには近づかぬよう勧告している。また依然として調整期に有るPC(パソコン)市場で持続的なシェアの縮小を見ているIPCも売りの対象とされる。その反面、健全な経営体質と幅広い顧客ベースを有し、リージョナル化に積極的な企業は有望視され、ベンチャー・マニュファクチュアリング、アムテック・エンジニアリング、エレック&エレテックは買い時と言う。 今年後半から第4四半期には新たなPC製品が登場するため、成長の弾みが生じるものと期待される。企業の需要は今年末に登場するウィンドウズNTにより牽引される見通しだが、米国金利の動向が注目されると言う。(BT:7/29)