1996-08-17 ◆<星>政府、HDDヘッド・メーカー誘致に本腰 【シンガポール】シンガポール政府は多国籍企業数社にディスク・ドライブ(HDD)の重要部品、ディスクドライブ・ヘッドの生産施設をシンガポールに設けるよう働きかけている。勧誘の対象とされているのはIBM、シーゲート、クアンタム、富士通、TDKなどで、投資額は各2億~3億米ドルの規模になる見通しだ。しかし勧誘活動の具体的成果はまだ上がっていないようだ。 ディスクドライブ・ヘッドにはシーゲートやマクスターなどが採用している従来の薄膜ヘッド技術と、IBMが導入の口火を切ったより先端的なマグネット・レジティブ(MR)ヘッド技術があるが、業界関係者は、薄膜ヘッドは既に成熟期を迎え、今後の成長はあまり望めないため、MRヘッドに照準を合わせるべきだと指摘する。クアンタム・アジア・パシフィックの幹部ヘーゼル・ヘン氏も、長期的にMR技術はHDD業界に不可欠なものになると語る。クアンタムはバタム島に、シーゲートはペナンにそれぞれディスクドライブ・ヘッド製造施設を設けているが、シンガポールにはまだこの種の工場は存在しない。(ST:8/16)