1996-08-24 ◆<星>ディスク・ドライブ産業、今年も21%成長 【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)業界は今後数ヶ月も厳しい状況が続く可能性が有るが、先行きの見通しは一部に伝えられているほど悪くない。 ディスク・ドライブ製造業者協会(DDMA)が22日催した朝食会の席上、米系調査会社トレンドフォーカスのジョン・ドノバン氏が語ったところによると、上半期の低迷に関わらずHDD業界は依然成長し続けており、今年の出荷量も21%増の1億700万ユニットに達する見通しだ。昨年は前年比27%増の8900万ユニットが出荷され、トレンドフォーカスは当初、今年は26%増の1億1400万ユニットと予想していた。今年上半期の不振の理由としては、クリスマス・シーズンのPC(パソコン)需要を過大評価し、昨年末に在庫を積み上げたこと、小売りHDD市場の予想外な低成長、過剰生産に伴う値崩れが上げられる。 デスクトップ用850MB(メガバイト)HDDは1.2GB(ギガバイト)に道を譲ったが、年末には1.6GBが主流になる見通しだ。850MBドライブの価格は1月には145米ドルだったが、今では100米ドル以下に下降している。しかし価格は安定しつつあり、下半期にはPC需要の回復も期待できる。PC産業の今年の成長予測19%は、3月以来変わっていない。米国半導体産業のBBレシオに日本チップメーカーのデータも勘案すると、チップ産業及びPC産業の明るい前途をかいま見ることができる。しかしドノバン氏はディスク・メディア及びヘッド産業の今年の成長見通しを28%から22%に下方修正するとともに、今年末乃至来年初に過剰能力に伴う価格戦争が生じる可能性を指摘した。(BT:8/23)