1996-08-28 ◆<星>経済成長鈍化に関わらず労働市場の逼迫持続 【シンガポール】国内経済の成長鈍化に関わらず、記録的な転職者と絶え間ない需要から労働市場の逼迫が緩和する兆しは見えない。 レミュナレーション・スペシャリストPte Ltdのピーター・リー経営コンサルタントによると、今年第2四半期の経済成長は第1四半期の10.9%から7%に鈍化したものの、労働市場は依然供給逼迫状況が続いている。同社が26日発表した今年第1四半期の調査報告によると、初任給は過去12ヶ月間極めて安定しており、特に事務員クラスでは強い需要に関わらずほとんど変化が見られない。雇用主は給与上昇圧力に必死で抵抗しているようだ。第1四半期には管理職の基本給は平均6.5%、非管理職のそれは6.4%アップ、通年のそれも同水準を維持するか、若干下回るものと見られる。年末固定賞与を除く管理職/非管理職の可変賞与は各1.8ヶ月と1.7ヶ月で、各社とも97年の業況には慎重ながら楽観姿勢を維持しているものの、低めの昇級/賞与を予想している。今年9月までの向こう6ヶ月の業況に楽観的見通しを抱く者は62%と、前四半期調査の64%を僅かに下回った。しかし第1四半期のスタッフ需要は、生産労働者を除き昨年同期とほぼ同じハイレベルを保った。転職者は昨年同期を26%上回る1社あたり16人に達した。生産労働者は全労働需要の7%に下降、第2四半期には更に低めの需要が予想されている。その反面技術者/エンジニアの需要が拡大している。第1四半期には1社平均16人が新規雇用され、第2四半期には18人の雇用が見込まれている。(BT:8/27)