1996-09-05 ◆<星>NSTP2000、3領域に照準:通産相 【シンガポール】シンガポール政府が向こう5年間に40億Sドルを投じて進める全国科学技術計画(NSTP2000)では、1)“シンガポール独自の技術能力の育成”、2)“民間部門の研究開発(R&D)活動の促進”、3)“R&D人材の養成”に照準が合わされる。 ヨー・チュートン通産相が3日催された全国科学技術賞の表彰式で語ったところによれば、先ず工業領域のシード・プロジェクトを育成する狙いから、大学、研究機関の活動への投資を拡大、市場指向性を有する研究活動を奨励する。またバイヤー/セラーとしての研究機関と業界の緊密な関係を構築する。政府はまた投資の30%を長期的プロジェクトに振り向け、キー・インダストリーが新世代の製品や製造工程を準備するのを支援する。 第2に研究開発支援計画(RDAS)や企業研究奨励計画(RISC)を通じ民間企業のR&Dを支援するとともに、大学や研究機関との民間企業の提携を奨励する。政府は民間企業のR&D計画に共同投資し、そのリスクを負担する。 第3に学生に科学/工学の専攻、大学院への進学を奨励する。NSTP2000が離陸するためには向こう5年間に1万3000人のリサーチ・サイエンティストが必要とされ、5000人以上を追加せねばならない。また2005年までには別に7000人が必要となる。これらの人材は国内における育成と海外からのリクルートで賄われる。同期間にはR&Dプロジェクトの指導役として世界のファースト・クラスのR&Dリーダー20人が招聘される。 この日は材料科学、医療、コンピューティーング領域の10人の専門家と企業58社が表彰された。(ST,BT:9/4)