1996-09-16 ◆<星>電子業況に曙光? 【シンガポール】複数の電子企業の好調な業績発表や米国半導体BB(ブック・ツー・ビル)レシオの回復から、電子業況が回復に転じるのではないかとの期待が生じている。 この他、ディスク・ドライブ(HDD)や半導体メーカーはここ数週間受注の拡大を経験しており、HDDメーカーの在庫問題は解決されたとの観測も伝えられている。製品ミックスの誤りから6月期四半期に2億米ドルの損失を被ったシーゲートは在庫調整のため複数の工場の一時操業停止を強いられたが、状況は既に改善したものと見られている。トレンドフォーカスは世界のHDD産業が今年はユニット・ベースで昨年比21%増の1億700万ユニットを出荷するものと予想している。昨年同業界は前年比27%増の8900万ユニットを出荷した。 一方米国半導体業界のBBレシオは1.00を僅かに下回るレベルに回復しつつある。同レシオは昨年末の数ヶ月、そして今年初3ヶ月にわたり落ち込みを見たが、最近の数値は7月の0.86から0.9に穏やかな回復を見た。この0.9と言うレシオは出荷額100ドルに対し、新規受注が90ドルだったことを意味する。先月のチップ受注は7月の28億2000万米ドルから28億4000万米ドルに0.9%アップした。 シンガポールの電子銘柄ベンチャー・マニュファクチュアリングとSMサミットは13日、6月期上半期に各90%と86%増の1520万Sドルと355万Sドルの純益を報告、アムテック・エンジニアリングの好業績も予想されている。こうした中で一部のアナリストはかすかながら曙光が見えたとし、この調子が持続すれば電子景気は回復基調に乗ると期待している。しかし別のアナリストは「ポジティブな兆候ではあるが、少数の例だけでは全編のストーリーは分からない。第3四半期の国内総生産(GDP)報告を見る必要があり、同数値は依然低調が予想されている」と指摘した。(ST:9/14)