1996-10-01 ◆<星>クライスラー、ミニバン需要に期待 【シンガポール】米国第3の自動車メーカー、クライスラーは同社製ミニバン、スポーツ・タイプ多目的車両(MPV)、ピックアップ・カーに対する東南アジアの需要に期待している。 クライスラー・サウス・イースト・アジアのマイケル・モートン社長兼MDによると、シンガポールには1980年代半ばに同社が米国で成功したミニバン・コンセプトが奏功する条件が揃っており、ベンツやBMW等の高級車を愛好するシンガポーリアンの風潮に取って代わる新潮流が生じる可能性が有る。シンガポールにおけるMPVの価格は自動車所有権証(CEO)価格も含めて15万Sドルを多少上回るレベルに設定される予定だ。同社が東南アジアで製造したジープは好評を得ており、当地域におけるクライスラー車の総販売台数は今年の1万台から来年は1万5000台に拡大する見通しだ。同社の域内売上は53億米ドルの世界売上中、2億5000万米ドルを占めるに過ぎないが、向こう数年二桁成長が期待できる。同社は第2のステップとして中型のドッジ・ピックアップを域内に売り込む可能性を検討しており、特にタイの潜在性に注目している。ベトナムの自動車市場開放は目を見張らせるものが有るが、同社は当面ベトナムに工場進出する計画はなく、むしろフィリピン進出を検討している。ちなみに10日ほど前にオープンしたクライスラー・シンガポールは域内15カ国のグループ事業を統轄している。(ST:9/30)