1996-10-04 ◆<比>ナショナル・スチールの株式セール失敗 【マニラ】フィリピン政府がナショナル・スチール・コープ(NSC)の20%持ち株の売却に失敗したことから、同社の支配権益を握るマレーシア企業ウィン・ティエック・ホールディングズBhd(WTHB)がより困難な状況に立たされるものと予想されている。 国営ナショナル・デベロプメント・コープ(NDC)が2日催したNSC4億4860万株のオークションには誰も入札する者がなかった。ドイチェ・モルガン・グレンフェルのクアラルンプル駐在アナリストによると、NSC株の売却により今年も政府財政の黒字維持を目指すフィリピン政府は、恐らく同株式の購入をWTHBに求めるものと見られる。フィリピン政府は1994年にWTHBと結んだNSC権益売却契約に基づきそうするオプションを有する。しかし既にNSCの75%の権益買収の支払いに窮し、丸紅に39億3000万ペソの支払い支援を求めているWTHBにとっては、一層大きな重荷になる見通しと言う。(BT:10/3)