1996-10-08 ◆<星>Iomega、アジア市場開拓に本腰 【シンガポール】昨年上半期の9200万米ドルから今年上半期の5億600万米ドルに売上を激増させたリムーバブル記憶装置のIomegaは、アジア太平洋地域市場の開拓を梃子に成長の弾みを維持する計画だ。 このほどシンガポールを訪れたIomegaのキム・エドワード社長兼CEOによると、急成長を遂げつつあり、かつ同社にとっては進出したばかりのアジア太平洋市場の潜在性は大きい。昨年は世界売上の10%に相当する1000万米ドル前後の営業額を実現したが、今年は1億米ドルを目指す。今年5月にシンガポールに地域営業本部を開設した同社は7月にはクアンタムの3万4900平米のペナン工場を2800万米ドルで買い取った。 Iomegaパシフィック(S)のデービッド・ヘリア重役(MD)によると、同社は韓国、台湾、オーストラリアにオフィスを設けているが、さらに域内各地に新オフィスの開設を予定している。同社は昨年末から当地域向けZipドライブの大量出荷を開始した。ペナン工場ではJaz、Dittoドライブが製造され、来年3月までにはZipドライブの製造も開始される。最終的には少なくとも同社の60%の製品がペナン工場で製造されることになる。 1994年にハイエンドのBernoulliドライブをヒットさせ、1億4100万米ドルの売上を達成したIomegaの今年第1四半期の営業額の97%はZip、Jaz、Dittoで占められている。エドワード氏は「我々のビジョンは今世紀末までにリムーバブル記憶装置のリーダーとなることだったが、年内に実現しそうだ」と語った。同社は先週、今年3月の発売以来Zipドライブの出荷台数が300万台を突破したと発表した。Zipの成功は相手先商標製造業者(OEM)市場を軸とした戦略の奏功で、OEMビジネスはまだ同社売上の10%を占めるに過ぎないが、今世紀末までには80~90%に達する見通しと言う。(BT:10/7)