1996-11-04 ◆<星>ミャンマー・ファンドは公明正大:政府反論 【シンガポール】シンガポール政府は2日、政府投資会社(GIC)のミャンマー・ファンドへの投資は公明正大なもので、野党シンガポール民主党(SDP)は事実の究明を望むなら国会において調査委員会の設立を求めるべきだと声明した。 これは、SDPのチー・スンジュアン書記長が10月31日に記者会見し、オーストラリアのTV番組が報じたGICとミャンマーの麻薬密売組織の関わりについてシンガポール政府は身の証しを立てるべきだと発言したのに反論したもの。それによると、オーストラリアのテレビ局SBS(スペシャル・ブロードキャスティング・サービス)は去る10月12日、“シンガポール・スリング(賄賂)”と題するドキュメンタリー番組を報じた。同報道によれば、ミャンマー・ファンドはスティーブン・ローと言う人物が経営する会社に投資しているが、ロー氏の父親は麻薬密売者で、GICは麻薬密売組織のランドリングに協力している疑いがある。またGICはミャンマー・ファンドの中心投資機関だが、同ファンドがアイルランド証取に上場後、突然株主のリストからその名が消え、代わってGICと全く同じ株式を所有するInce & Coと言う会社が登場したと指摘した。同番組は、仮にこうした行為が合法であるにしても、シンガポール政府の麻薬犯罪に対する厳しい取り締まりは偽善と言う他ないとコメントしている。シンガポール政府はこれに対してGICは世界各国のカストディアン・バンクにその証券の管理を委ねており、ミャンマー・ファンドに関してはモルガン・ギャランティー・トラストがその役を務めている。Ince & Coはモルガンが設立した証券保管会社で、何等神秘性はなく、投資は公明正大なものである。SDPのチー書記長は関係番組の中に登場、SBSもチー氏の談話を基にシンガポール政府を攻撃しているが、こうしたチー氏の態度はシンガポール政府の名誉を毀損する外国マスコミに手を貸すものと言う。(ST,LZ:11/3)