1996-11-18 ◆<星>JEL、台湾MRT事業で損失 【シンガポール】ジュロン・エンジニアリングLtd(JEL)は、難航する台北の大衆高速輸送(MRT)プロジェクトに絡む損失を調査するため特別チームを派遣した。 JELは今年上半期に27%の減益を記録したが、台湾の合弁会社ヒュージ・コープPte Ltdの損失に対する725万Sドルの引き当てが、減益の一因とされる。JELのリョー・テットシン重役(上級GM)によれば、調査チームの主要な任務は一層の損失を防ぎ、可能なら損失の回収を図ること。また今後さらに引当を必要とするか否かも点検する。台北のMRTプロジェクトは工事の遅延、コストの膨張、不良工事に関わる紛糾、低調な利用等、様々な問題に直面、台湾側パートナー企業のオーナーが死亡したことも、JELの窮地を一層深めさせた。JELは目下この台湾子会社を台湾証券取引所に上場させる初歩的準備も進めている。 JELの6月期半期売上は38%増の1億3500万Sドルを記録したが、これは受注件数と契約規模の拡大に伴うもの。1件当たりの平均契約額は2年前の3億Sドル、1年前の4億Sドルから5億Sドルに拡大した。税引段階での投資収益率は4~5%で、リョー氏は好収益を上げるには、業界の競争は厳しすぎると語った。 JELはまた長期的に安定した収益を確保する狙いから、複数のプロジェクトに最大20%出資している。同社は最近中国政府から認可された2億米ドルのDujiangyanセメント・プラントに10%、ベトナムでは米国のテネコ及び台湾のチャイニーズ・ペトローリアム・コープとのPhu Myにおける900MW(メガワット)天然ガス燃料発電所の建設計画にやはり10%、インドでは米国Raytheon Co及びドイチェ・バブコックAGと合弁でTuticorinに建設する500MWの石炭発電所に最大5%、フィリピンではルソン島におけるBulacaan水供給事業に10%、それぞれ出資する計画だ。(ST:11/16)