1996-11-19 ◆<星>今年の貿易成長5%に鈍化:TDB 【シンガポール】世界的な電子製品需要の低迷とマレーシアとの中継貿易の縮小からシンガポールの貿易成長率は昨年の13.2%から今年は5%に鈍化する見通しだ。 貿易開発局(TDB)のバリー・デスカル局長によれば、今年第4四半期も石油輸出を除く主要品目の輸出成長は横這い状態を維持するものと見られる。石油製品輸出は昨年1.5%のマイナス成長を記録後、今年初9ヶ月には20.3%の成長を見、唯一スター・パフォーマンスを示した。米国のイラク制裁措置や冬季に向けた北米市場の需要増等で、石油製品輸出の堅調な伸びは今年第4四半期も維持される見通しだ。 往復貿易の横這い状態は来年上半期も続き、成長回復は下半期以降にしか期待できない。先行きは依然不透明で、仮に世界的な電子産業の回復が実現されるなら、来年下半期には改善が見られるはずである。とは言え現在のスローダウンは周期的なもので、構造的なものではない。シンガポールの他のNIEs(新興工業経済群)諸国に対する競争力はファンダメンタルの上からも依然強力で、中期的には8~10%の貿易成長は保てると言う。(ST:11/18)