1996-12-10 ◆<泰>経済不振は底打ち、回復は緩慢:中央銀行 【バンコク】投資の拡大と生産実績から見てタイ経済の不振は底を打ち、来年は緩慢ながら回復に転じる見通しだ。 タイ中央銀行のRerngchai Marakanonda総裁が先週土曜に催された金融セミナーで語ったところによると、タイの輸出成長の落ち込みが他国に比して深刻なことから、回復には時間がかかりそうだ。タイの国内総生産(GDP)成長率は過去10年8-9%のレベルを維持してきたが、今年は6-7%、輸出成長率もゼロにとどまるものと見られる。しかしながら8月と9月の民間投資は年率各8%と8.3%の成長を見、製造業生産も各6.4%と7.5%の伸びを遂げた。今年末時点でもこれら両指標は顕著な伸びを維持する見通しと言う。 一方、Chatumongkol大蔵次官はバーツの対米ドル相場が実勢を超え、また円が値下がりしたために、タイの輸出は深刻な打撃を受けたとし、中央銀行により柔軟で、市場指向の為替管理を呼び掛けた。同氏はまた非生産的消費を抑制することが経済回復の唯一の道であると指摘した。経常収支赤字のGDPに占める比率は昨年の8.1%から今年は8.2乃至8.3%にアップすると言う。(BT:12/9)