1997-01-06 ◆<星>クリエイティブもADSL市場に参入? 【シンガポール】地場上場企業のクリエイティブ・テクノロジーやパワーマティック・データ・システムズは、未上場のVividテクノロジーとともに、従来の銅製電話線を通じた高速データ交信を可能にするADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)カードの製造に関して、フランスの電気通信会社アルカテルと協議を進めているもようだ。 ビビッド・スポークスマンはアルカテルと商談を進めている事実を認めているが、クリエイティブとパワーマティックはコメントを控えている。DBS証券のアナリストによれば、インテルのMMXチップの登場に伴う技術環境の変化やダイヤモンド・マルチメディア等との競争に直面するクリエイティブにとって、ADSLカードは苦境打開の切り札とすることができ、早ければ2年内に同社の主要な収入源の1つになり得ると言う。 ADSL技術は電話回線の未使用の周波数を利用し10Mbps(メガビット毎秒)の受信速度と0.5~1Mbpsの送信速度を実現する。これは一般に使用されている28.8Kbps(キロビット毎秒)のモデムの転送速度を遥かに上回る。しかも高価な光ファイバー・ケーブルの敷設を必要とせぬため、ジェネラル・データコム(米系ADSLサプライヤー)幹部はアジア地域における潜在需要は大きいと語る。同氏によると鍵はコストで、大衆市場に載せるには単価を150米ドルに引き下げる必要があるが、現在この種のモデムの市価は最低500米ドルという。 この点に関してアルカテル幹部は、ADSLカードの製造コストはADSLモデムのそれを遥かに下回ると語った。米国ネットワーキング会社3Comの幹部も将来は当然ADSLモデムの製造に乗り出すとしているが、シンガポール工場で製造するか否かについてはコメントを控えた。(ST:12/30)