1997-02-04 ◆<柬>スイス企業、木材密輸出監視契約返上 【プノンペン】カンボジア政府は今年1月1日から丸太輸出を禁止したが、同月半ばには密輸出の監視を引き受けたスイス企業ソシエテ・ジェネラル・デ・サーベイランスが同任務の返上を宣言したことから、早くも実効困難に直面している。 タイ国境のクメール・ルージュ支配地域にそのほとんどが位置する木材伐採地区はカンボジアの他の地区からアクセスするのは困難で、またクメール・ルージュから一部の伐採地区の支配権を奪還したカンボジア王国軍の幹部も木材輸出から利益を得ており、禁輸に対する協力は期待できない状況にある。カンボジア政府はタイ、ベトナム、ラオス政府に国境における木材の密輸入を取り締まるよう呼び掛けたが、タイが協力の意思を表明した以外、具体的な動きは生じていない。 昨年11月に国際通貨基金(IMF)は木材密輸出によりカンボジアは莫大な損失を被っていると非難、2000万米ドルのローン・パッケージの供与を停止するとともに、中立の企業に密輸出のモニターを委ねるよう提案していた。IMFは6000万米ドルの別の援助を中止する可能性も示唆している。(CT:1/20-26)